置き去りの赤い傘

誰を待っているの。
何を待っているの。

とうに忘れられたかもしれないのに、
どうして待ち続けているの。

冷たい、早春の雨の中で。

帰る場所

ただいま
おかえり

いってきます
いってらっしゃい

そんな言葉をかわせることが
何よりも嬉しくて
何よりも愛しくて

この胸に溢れる想いが
少しでいいから伝わればいい

叶うならば
再び結ばれた約束を果たす日が来ることを

終わりは
次へ進むためのステップだから
寂しいけれど
哀しみはしない

またいつか

ただいま
おかえり

そうかわせるように
今は

いってきます
いってらっしゃい

帰る場所へ
愛をこめて

叫び

あなたが犠牲になれば世界は救われるんだよ

そう言われて戸惑う私にあの人はこう告げた

そんな世界は滅んでしまえ
ただひとりに重責を負わせて
そうして存続していく世界などいらない
何が平等だ、何が平和だ
そうやって犠牲になった奴の命を踏み台にして生きている自覚はあるのか
犠牲を出す前に何とかしようとは思わないのか
自分たちの罪をただひとりに押しつけて、何が「救われる」んだ
また繰り返して誰かが犠牲になるのなら
ここで終わりにした方がいい
それが嫌なら、死ぬ気で犠牲の出ない方法を探せ
何もせずに諦めるな
ただひとりの「犠牲」だとしても、誰かにとっての「かけがえのない人」に変わりはないのだから

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敵対者さんの思考のベクトルって近いなあと思いつつざくざくと書いてみました。
きっかけとか理由とか行動指針とかはそれぞれ違うけど、セリフとか比べるとよく分かる。
うん、ゲーデは行動理由がバノッサに似てるね。
ユリスとレイムさんとネレイドも近いものがある。
ミトスとヴァン先生も近い。
龍神さまは、どこぞの研究者さんとかフォルトナとかに立場が近いかも。

………さて、いい加減思考中断して寝ないと。
ネタ貯め周期に入ってるのか、脳内が回転を止めてくれないのでちょっと発散させてみたんですが。
……うん、いい感じの眠気だ。
おやすみなさい。

この空の下、どこかに

あなたがいるんだと、信じてもいいですか？
あなたは生きているんだと、信じてもいいですか？

どうか、どうか、あなたが幸せでありますように。
この地のどこかで、優しい日差しに包まれて、平和に暮らしていますように。
蒼い空に祈りを託し、そよ風に想いを乗せて、私は今日もあなたのことを考えています。

色

気付けば、その色を目で追っている。
視界にそれがないと落ち着かず、見つけるまで視線をさ迷わせる。
その色を捉えて、ほっと息をつき――何をしているのかと自問する。

君の/お前の/あなたの色に、惹かれてやまないこの心を、どうすればいいのだろう。