あけのほし

澄んだ空気の向こう
輝く星に
旅路の果てを重ねる

消え逝く運命でも
彼女の行く道を照らせるのなら、

――それで構わないのだ、
きっと。

――――――――――――
星を見て、そんなことを考える、誰かさん。

Colors

その色は
他の誰でもなく、あなただけの色で

世界に誰ひとりとして
あなたの代わりになるものはない

だから
あなたがあなたであることを
どうか忘れないでいて

すべてのひとが
それぞれ誰かの替えなどになり得ないのだと
どうか忘れないでいて

(no subject)

まるで蕾が綻ぶように。
少しずつ寒さがゆるむように。

世界の色が、変わっていく。
ゆっくりと、やがて訪れる春に向かって。

prayer

天の涙と
星の降る夜

君の夢路は
穏やかだろうか

月が沈むまでのひとときを
柔らかに暖かに
優しい君が 過ごせますように

この雲の向こう側には

きっと、たくさんの星が降っている。