進むその傍らで

あの子は時々無茶をする。
――いや、あの子に限ったことではない。
遠い遠い昔から、代々神子たちは無茶ばかりしている。
その進む力も留める力も、惜しみなく使って。身の危険をかえりみず。
思えば、一番初めの約束をした神子も、宿る願いのままに駆けていく人だ。

……仕方ないのかもしれない。

苦笑しながら、その柔らかい髪を撫でる。
駆けていくならば、その傍らでそれを見守り、支える。
一番最初の願いと誓いを、彼女は静かに思い出していた。

――――――――――――

特殊設定なのであえて視点人物が誰かは語らない。

Please show me, please tell me.

キミが私の手を引いて、世界の色を教えてくれる。
鮮やかな彩りを、私に与えてくれる。

春の光の眩しさ、夏の木々のざわめき、秋の日暮れの空、冬の夜の静けさ。
すべて、キミがいなければ、知り得なかったこと。
キミがいたから知った、変化に富む世界。

痛みさえ覚える感情も、キミが与えてくれたもの。

明日、キミは私に何を教えてくれるのだろう。
何を、私の心に連れてくるのだろう。

キミの見ている世界を、もっと知りたい。

――――――――――――

そんなあなたが、好き。

どうか

その隣に私がいることがなくても
君は変わらずに笑っていて

私の願いにも、どうか気付かないままでいて

――――――――――――

そんなあなたの優しさが、好きです。

prayer

天の涙と
星の降る夜

君の夢路は
穏やかだろうか

月が沈むまでのひとときを
柔らかに暖かに
優しい君が 過ごせますように

某所からの派生メモ②

下の記事に続いて設定。
こっちも名前付けちゃったよね！←
やるならとことんがモットーです（えー）
というわけで隔離！

――――――――――――