言葉は要らない

君が傍に居てくれるのなら
それでいい

大好きで

変わらない、優しい、
君達が、皆が、大好きで
とてもいとしくて
だからこれからも
きっと愛し続けるよ

傷ついて

涙することは　きっと悪いことじゃない
その分　人に優しくできるのだから

ただ
ぼろぼろになった心に気づかない
気づいてくれないことを　哀しく思う

（気づかない　分からない　言わなければ　見てもくれない）
（それが社会というもの　それがひとというもの）
（『言ってくれなければわからない』　じゃあ言えない場合はどうすればいい？）
（そうやって一線を引く　信用に足るか足らないか）
（そんな自分が　時々嫌いだ）

全てを受け入れようとしなくてもいいよ

存在を認めてくれさえすれば
それ以上は何も望まないから
あなたの心の片隅で
覚えてくれていればそれでいいから

（されどふたつは紙一重　だからひとは否定を続ける）

降る雪の

白い冷たさを
この手で溶かして

あなたに届けよう
優しい言の葉を。